2X4材でミニログハウスを作る(ログの組上げ1)

使用する木材の選定

今回より、いよいよログの組上げ開始です。
使用する木材ですが、当初は2×6材を使う予定でしたが、(幅が広い方が組上げる本数が少ないので早く出来る)価格を調べると、12フィート(3658mm)の物で2×6(38mm×140mm)は1,350円、2×4(38mm×89mm)は698円と幅は約1.57倍なのに、価格は約1.93倍になります。
ローコストを目指す当方としては、手間が増えてもコストの安い2×4材を使用する事にしました。

ログ材の本実加工

ログ材には本来、本実加工が必要です。当然2×4材にはそのような加工がされている物は無いので、自分で加工する為に、BOSCH(ボッシュ) パワートリマー PMR500を購入しましたが、この様なハンドツールで
本実加工するには非常に時間が掛かる事が判明しました。単純計算でも12フィート(3658mm)の材を1本加工するに約15分掛かり、加工する本数は120本を超えます。ここから時間計算すると30時間以上掛かる事がわかりました。しかもこのパワートリマーは重く(2.46 Kg)手作業での本実加工は非常に難しいです。以上のような理由で本実加工は諦めました。

本実加工無しのログ組

そもそも何故、本実加工が必要なのかと言えば、木材は時間が立てば収縮して合わせ面に隙間が出来るのを防ぐためです。又、横ずれを防止する為でもあります。
そこで本実加工の代わりにログ組としては邪道ですが、隙間防止にはコーキング処理、横ずれ防止とログ材のより強い結合に120mmのコーススレッドを使用する事にします。打ち込みは900mm間隔で行い上面から20~30mm深くねじ込みます。
又、通しボルトも使いより頑強にします。

木材の搬入

いよいよ作業工程も決まりましたので2×4材を購入してログ組に掛かります。
配送を依頼すれば当然料金が掛かりますので自分で運びます。幸い仕事で使っている車に梯子を積むためのルーフキャリヤが有りますので梯子を降ろしてそこへ積みます。
一度に運べる量は50本位ですのでログ組の進み具合で3回位に分けて運びます。

こんなにルーフキャリヤに積んで大丈夫かと思うかもしれませんが、計算上では、キャリヤバー1本で耐荷重75Kgで4本付いていますので計300Kgまでは大丈夫だと思います。
2×4材は12フィートで重量約6Kgですので50本で計300Kgと丁度同じになります。
尚、この計算は当方独自の物ですのでメーカーの推奨とは異なります。従って作業は自己責任で行いました。

2X4材でミニログハウスを作る(アンカーボルト~土台~大引)

アンカーボルト設置

モルタルも完全に固まり、次は土台の固定の為のアンカーボルト設置を行います。
土台となる木材(米栂防腐材90mm×90mm×4000mm)を基礎に合わせてカットし仮置きします。

まずは、アンカーボルト設置の為、空けておいたブロックの穴位置に合わせて土台木材に穴あけします。
アンカーボルトが土台より飛び出さない様にナットと座金の厚さ分プラス5mm位、座グリ加工をします。
穴とアンカーボルトの位置が合う様にブロックの穴にモルタルを半分程度入れたら土台にアンカーボルトを仮止めしてモルタルの中に押し込みます。
アンカーボルトの位置を微調整したらナットを外して土台を抜いたらブロックの上までモルタルを入れて上面をならします。
4か所8本のアンカーボルトの設置が終わったら、力の掛かる所なのでモルタルが完全に固まるまで最低3日は養生します。
尚、アンカーボルトの横のカット部分は通しボルトの逃げの為です。

小動物対策

ここは埼玉の山の中、いろいろな野生動物がいます。
春には猿がファミリーであちこち走り回っていますし、猪は畑を荒らし回り、鹿は道路に飛び出して車と衝突などは日常茶飯事であり、我が家の軽自動車も鹿と激突して廃車になりました。
このような場所ですので、小動物は何がどれだけいるのかも分からないので床下に入り込まれない様に、すかしブロック内側に網を張りました。(もちろん4か所共に耐久性を考えてステンレス製の網にステンレス製のステーをコンクリートビスで固定)
これで小動物が床下に入り込み巣作りされたり、糞尿の被害が防げます。
最近では市街地でもハクビシンとかの被害もよく聞くので、全ての住宅でもこの様な対策が必要だと思います。

土台~大引の設置

アンカーボルトのモルタルも充分固まり(仕事の都合で1週間経ちました)土台の固定と大引を設置します。
土台は縦横の隙間ができないように先に内側からコーススレッドネジ2本を斜めに打ち込みます。(4か所共)
それからアンカーボルトのナットを締めれば隙間が出来ません。

大引には、土台と同じ木材(米栂防腐材90mm×90mm×4000mm)を実際のサイズを確認の上2,626mmにカットして使用します。
ブロック基礎は幅100mm、土台は90mmなので、10mmの大引を受ける部分が有りますが、当然そのサイズでは強度的に不足なので、補強の為受け金具にアメリカ生まれの2x4DIY用コネクター SIMPSON(シンプソン)金具LUS44ダブルシェアハンガーを使用します。
この金具は強度的に良く考えられており頑強な土台が出来ます。

土台~大引完成

これで基礎工事は完了です。
次回はいよいよログ組の開始です。

今回購入した部材一覧
米栂防腐大引90mm×90mm×4000mm              1,980円×7本=13,860円
アンカーボルト、ナット、座金、ワッシャー                  80円×8=640円
シンプソン金具LUS44                                        200円×6個=1,200円
以上ジョイフル本田にて購入
丸釘(10本)                                                                    68円×2袋=136円
コーススレッド                                                                                   478円
以上カインズホームにて購入
合計  16,314円
ここまでの累計32,620円